しんさくラボが大切にしているお客様のビジネスの「新しい価値の創造」に伴走支援するというコンセプト
私たちは、これまでずっと長い間、今までにない「新しい価値の創造」について、ビジネスの当事者として、時に支援者として真剣に携わってきました。
そこでの成功も失敗も全ての経験が「気づきと学び」に繋がり、その体験プロセスは新たなプロジェクトで再現されることによって更に大きな価値になる「たからもの」でもあります。
私たちの仕事のスタンス
― しんさくラボの特徴 ―
1. 本質を捉え、現場で形にする
私たちは、経営視点からの戦略立案だけでなく、現場の実行チームに寄り添いながら結果に結びつける伴走型コンサルティングを提供します。「仮説思考」「検証」「実行支援」のサイクルを一体にし、机上の空論に終わらせません。
2. 経営と現場をつなぐブリッジ
経営層の意図を理解しつつ、現場の温度感も汲み取ります。トップの意思決定と現場オペレーションをつなぎ、「なぜやるか?」を明確にしながら組織全体を一体化することで、意思決定と現場実装の「ズレ」を解消し、実行可能で強い組織へと導きます。
3. プロジェクトに「物語」を宿す
数字の目標やタスクの指示だけでは人は動きません。私たちはプロジェクトのタスクひとつひとつに「意味」「意義」「物語性」を与えることで、関係者の共感や主体的な参加を促し、プロジェクトが自己駆動していく状態を育てます。
4. 専門性に依存しない、抽象化と応用力
業界を問わず、事象共通する本質や構造を捉え、方法論として再現性を持つ形に整理します。そのため、流通小売から建設ゼネコン、不動産デベロッパー、通信キャリア、モビリティ産業、各種メディア事業、ITソリューション、教育・保育・看護、行政や自治体、地域創生、まで多様な業界で成果を上げてきました。
5. 育成も見据えた“伴走型”支援
私たちは成果だけでなく、プロジェクトの成功と失敗の経験をナレッジとして組織に内在化させてクライアント自身が「再現できる力」を持つことを目指します。一時的なアウトソースではなく、内製化や自走化を重視し、「パートナー」として長期的な関係を築きます。
しんさくラボは、顧客チームと一緒に考え行動し、ありたい未来を共に創る、そんな“実践的な伴走支援者”です。
不確実性をチカラに変える
事業開発の進め方
株式会社しんさくラボ
代表取締役 今里慎作
1. 今なぜ「不確実性」がテーマなのか?
いま私たちを取り巻くこの世界は、変動(Volatility)、不確実(Uncertainty)、複雑(Complexity)、曖昧(Ambiguity)──いわゆるVUCAのただ中にあります。ビジネスにおいてもこれまでの成功法則やベストプラクティスが通用せず、誰も「正解」を断言できない環境です。
この前提に立つと、新規事業開発の現場で本当に求められるのは、“正解を当てる力”ではありません。“問いを立て、探索し続ける力”。変化を恐れるのではなく、変化そのものを起点に価値を生み出す思考と姿勢です。
しんさくラボは創業以来、「不確実性を前提にしながら、変化を機会と捉え、変化を起点にビジネスを前に進める方法」を探求し続けてきました。
2. しんさくラボが辿り着いた結論
リクルート、楽天グループ、スタートアップ、そして50社を超える顧客企業の事業開発伴走支援の現場で積み重ねた経験から、私たちはひとつの確信に至りました。「新規事業開発に普遍的な正解は存在しない」 ということです。個々の企業のなりたち、組織文化、資源と人材、そして経営オーナーシップの覚悟〜それらの組み合わせによって、事業開発の最適な進め方は一つ一つが異なります。
もちろん、優れたフレームワークやメソッドは存在します。さらに生成AIの進化により、事業開発の壁打ち相手も格段に増えました。アイデアを形にするハードルは明確に下がっています。だからこそ、必要なのは属人的なセンスではなく、「再現可能な考え方の構造」 を持つことです。
私たちが吸収し反芻し、整理/体系化した「不確実性を力に変える」アプローチは、単なる事業開発の手法ではありません。社会の変化に向き合い続けるための、組織と個人の“知的基盤”でもあります。
3. 方法論の中核にあるもの
私たちが提唱する新規事業開発の進め方は、次の4つの考え方を中核に据えています。
全てのビジネスとは「不」の解消である。
出発点は常に「誰の、どんな不を解決するのか」。成果を生むのは“対策”ではなく“構造理解”である。
現状把握 → 問題点の洗い出し → 課題抽出 → 仮説・対策立案 → 動機付け → 実行・検証〜この6つのステップの循環こそが成果の原動力になる。VUCA時代は“探索の時代”。
周到な計画や戦略よりも実践、完璧よりスピード。失敗をむやみに恐れずに仮説検証を繰り返すことができるチームが、次の一歩を創り出す。「心理的安全性」と「健全な緊張感」を両立する組織が生き残る。
自由に意見を出せる環境と、結果に向き合う責任の文化。この両立が、柔らかな思考と判断を促し、意味のある成功と失敗を経験し、組織として学習するスピードを最大化できる。
4. 「成果」よりも、挑戦を通じた“学習サイクル”こそが最大のリターン
新規事業開発は、成功か失敗かだけで評価される取り組みではありません。むしろ、試行錯誤のプロセスそのものが組織にもたらす価値の方が大きいとも言えます。
不確実性の中で仮説を立て、顧客と向き合い、意思決定を繰り返す。この一連のサイクルによって、人は考え方を深め、判断の質を高めることができます。ここで得られるのはスキル以上の力〜〜「予期せぬ課題にも挑み続けられる人材」という、最も再現性の高い資産です。
私たちはこれまで数多くのプロジェクトを見てきました。失敗と挫折を経験したメンバーほど、次の「不」に向き合う視点と覚悟を手に入れています。この蓄積こそが、企業が進化を続ける何よりの証であり、最も確かなリターンだと考えています。
5. 私たちの願い
私たちが願うのは、企業が「不確実性を恐れる組織」から「不確実性を力に変える組織」へと進化することです。
正解の見えない世界で挑戦することは、相当の覚悟と負荷を伴います。しかし、その弛まない挑戦こそがプロジェクトを前に進め、次のリーダーを育て、未来の価値ある事業を生み出します。私たちは、そのプロセスに伴走し続けます。
フレームワークや知識、ノウハウを提供するだけではなく、ビジネスの現場でお客様とともに悩み、問いを立て、仮説を磨き、前に進むための“思考の筋力”をともにつくる存在でありたい。成果だけではなく、挑戦の軌跡そのものを企業の資産に変える。そのための支援を、これからも誠実に提供していくこと。
それが、しんさくラボの願いです。
「買う前に試したい」ブランドコスメのサンプルが試せる美容誌「ViVACO」の事業開発リーダー井上葉子さんのメモ(2003年頃)